NY観光(4)国際連合本部ビル [2015.NY-ワシントンDC]
マンハッタン東側を流れるイースト川沿い、42st~48st一帯にある
『United Nations Headquarters(国際連合本部ビル)』。
国連の精神である国際協調に則り、様々な国籍の建築家11名によって、
事務局ビル、総会会議場、理事会会議場、図書館、
4つのビルから成る本部ビルが造られました。
着工 1947年、竣工 1952年。
国際連合とは・・・1945年10月24日発足
<目 的>
□● 国際平和と安全維持。
□● 諸国間の友好関係の発展。
□● 経済的、社会的、文化的または人道的性質を有する国際問題を解決し、
□● かつ人権および基本的自由のための協力。
□● これらの目的を達成するにあたり、諸国の行動を調和するための中心となる。
<加盟国>193か国
<公用語>中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語
日本が加盟国になったのは1956年12月18日で80番目。
1Ave側には加盟国の国旗がアルファベット順(北→南)に掲げられ、
その中で日本の日の丸も堂々とはためいています。
休日は国旗の掲揚がないため、この光景は平日のみとなります。
国連の敷地内はアメリカではなく、国際領土になるため、
独自の警察隊、消防隊、郵便局を持ち、
193の加盟国出身者が国連職員として働いています。
なんとなく遠い存在に感じる国連ですが、
HPから有料の国連ガイドツアーを予約すれば内部見学ができ、
ギフトショップや郵便局なら予約なしで入れます。(※パスポートは必要)
今回の目的は、外観の記念撮影とショップ&郵便局。
スムーズに入れるものだと思っていましたが、
平日のお昼過ぎ、門の前には70~80人ほどの長い列!
セキュリティチェックを受けるのにかなりの時間がかかっています!
自分たちの順番になると、
代表者だけがガラス張りの建物に入り、同行者は外で待機。
全員のパスポートを提示し、
代表者は顔写真と名前がプリントされたシールタイプの身分証を胸に貼り、
同行者分のリストバンドを受け取ります。
代表者が呼びに来たら全員で建物に入り、空港レベルの手荷物検査を受けて完了。
私たちは到着から約45分かかりました!
入口近くには『Non-Violence(非暴力)』という
大変インパクトのある銃のオブジェがあります。
これはスウェーデンの芸術家、カール・フレドリックの作品で、
1988年にルクセンブルグ政府が寄贈したもの。
別名『Knotted Gun(結ばれた銃)』と呼ばれ、
国連の平和のシンボルにもなっているのですが、
銃規制の進まないアメリカには皮肉なオブジェかもしれません。
広々としたロビーでは1年を通して様々な展示が行われています。
壁には歴代事務総長の肖像画タペストリー。
個人的には国連=アナン事務総長の印象がとても強いです。
2003年8月19日、
国連の駐イラク事務所になっていたカナルホテルが狙的となり、
当時の国連事務総長イラク特別代表を含めた24名が死亡、
100人以上の負傷者を出したバグダッド国連テロ。
その爆破現場から取り戻した
『UNITED NATIONS FLAG(国連旗)』が展示されています。
このテロとその犠牲者を記憶に留めるため、
2008年、国連総会で「8月19日 世界人道デー」と定められました。
世界人道デーは、世界中の避難や困難な生活を強いられている人々と、
こうした人々を助ける人道支援関係者の双方に思いを寄せる日でもあります。
こちらはガラス張りの部分から眺めることができた小さな会議場。
こういった場所を見ると、
テレビでよく目にする総会議場へ実際に行ってみたい気持ちになります。
地下1階の郵便局では、国連切手が販売されています。
国連でしか使えない物ですが、
ここで切手とハガキを購入し、投函するのが観光客に人気とのこと。
届けられるハガキには"United Nations"の特別な消印。
家族や友人だけでなく、自分宛に出してみるのもよさそう!
今回、こちらを訪れたのはパスポートに国連スタンプをもらうため♪
カウンターでお願いすれば快く押して下さいます(^^)
観光客は必ずパスポートを持って来ているので、国連訪問の記念に是非!
地下1階にはブックストアとギフトショップもあり、
お土産に最適な国連ロゴグッズが多数揃っています。
ブックストアの店内には、
LEGO国連本部ビルの拡大バージョンが展示されています!!
大きくなった分、作品としては少し大雑把に見えましたが、
世界平和を願う国連と世界中で親しまれるLEGOは、
とても相応しい組み合わせに思えます。
元である『United Nations Headquarters($49.99)』も
『White House($49.99)』と共に店頭に並んでいます。
国連を訪れた記念にもなり、作る楽しさもあるLEGOはおススメ♪
文房具、チョコレートなどなど。
グローバルな国連グッズは配るお土産としても喜ばれるはず(?)です。
観光スポットの定番、ロゴ入りTシャツを着せたぬいぐるみは、
小さなお子さんへのお土産に可愛い♪
夫が購入していたお土産はこちら。
<UN Keyring $6.00 / UN Strings Backpack $8.00 / UN Chocolate $17.99>
http://www.un.org/en/index.html
NY観光(3)ワールドトレードセンター [2015.NY-ワシントンDC]
1973年に落成した『World Trade Center(ワールドトレードセンター)』は、
1WTC~7WTCの7棟のビルで構成されたNY最大の複合商業施設でした。
しかし、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロにより、
マンハッタンのシンボル的存在でもあった
110階建てのツインタワー、1WTCと2WTCが崩壊。
以降、跡地はグラウンドゼロと呼ばれ、現在は新たなWTCを建設中。
2018年に再開発が完成する予定だそうです。
NYSEやトリニティ教会から徒歩圏内にあるWTC。
再開発が完成すると6棟の高層ビル、9/11メモリアル&ミュージアム、
商業施設、公共交通機関へのアクセスが備わるようです。
こちらが新たなWTCの中心的存在となる
『One World Trade Center(1ワールドトレードセンター)』。
2014年11月3日に開業し、2015年5月に100~102階の展望台オープンと
ますます注目を集める観光スポットになっています。
青い空を映すガラス張りのビルは104階建て!
高さはアメリカの独立した年に因んで1776ft(約541m)と全米一を誇ります。
空高く突き抜けるように聳え立つその姿は、
NYの復活を力強く宣言しているように感じられます。
グラウンドゼロに建設された
『National September 11 Memorial & Museum』は、
テロの犠牲者の冥福を祈ると同時に
犠牲者のことを忘れないために造られた国営のメモリアルパーク。
アメリカ同時多発テロだけでなく、
1993年2月26日のWTC爆破事件犠牲者も共に慰霊する場でもあります。
400本以上の木々に囲まれた2つの巨大プールモニュメントは、
1WTC(ノースタワー)と2WTC(サウスタワー)があった場所に造られ、
同時多発テロから10年となる
2011年9月11日にメモリアルがオープン(一般公開は翌日から)。
2014年5月には地下に造られたミュージアムが完成しました。
崩壊したタワーと同じ四角形の巨大モニュメントには、
「ノースプール」「サウスプール」という名が付いており、
縁から出ている細い1本の水が複数集まって
滝のようにリフレクティングプールに注がれ、
それがさらに中央の凹みの中に流れ落ちて行きます。
世界中の人々の心に強い衝撃を与えたアメリカ同時多発テロ。
水の流れる音が響き渡る中、
訪れた人々が皆、静かにモニュメントを見つめる姿が印象に残ります。
2001年9月11日及び1993年2月26日のテロで犠牲となったのは2983名。
犠牲になった日時や場所で分けられ、
プール欄干のブロンズ部分に一人ずつのお名前が刻まれています。
崩壊したパストレインのワールドトレードセンター駅は、
新たな交通拠点『World Trade Center Transportation Hub』として建設中。
奇抜なデザインは、
スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ氏によるもので、
建築費用が当初予算の倍となる40億ドルまで跳ね上がったことなどから、
完成までにかなりの年月がかかっているそうです。
ちなみに全米一の高さを誇るWTC1の建築費用が38億ドル!
それを上回る駅とはどんな感じなのか? とても興味があります。
WTCの南側、通りを挟んだ斜向かいにある
『9/11 Tribute Center(9/11トリビュートセンター)』は、
9/11ファミリーアソシエーションが設立した施設。
展示やプログラム、ウォーキングツアーを行っていて、
同時多発テロを体験した人や遺族と
実情を知りたいと思う人とを繋ぐ場となっています。
9/11トリビュートセンター右隣の『FDNY Engine 10 / Ladder 10』は、
崩壊したツインタワーに最も近い消防署になります。
同時多発テロで殉職した消防士は343名。
グラウンドゼロの英雄たちを称えたブロンズのレリーフ、
『FDNY Memorial Wall(1.8m×17m)』が建物脇の壁に飾られています。
また、正面のシャッター一面に描かれた星条旗は、
アメリカ国民の強い愛国心を表しているように見えます。
http://www.911memorial.org/ http://tributewtc.org/