NY観光(3)ワールドトレードセンター [2015.NY-ワシントンDC]
1973年に落成した『World Trade Center(ワールドトレードセンター)』は、
1WTC~7WTCの7棟のビルで構成されたNY最大の複合商業施設でした。
しかし、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロにより、
マンハッタンのシンボル的存在でもあった
110階建てのツインタワー、1WTCと2WTCが崩壊。
以降、跡地はグラウンドゼロと呼ばれ、現在は新たなWTCを建設中。
2018年に再開発が完成する予定だそうです。
NYSEやトリニティ教会から徒歩圏内にあるWTC。
再開発が完成すると6棟の高層ビル、9/11メモリアル&ミュージアム、
商業施設、公共交通機関へのアクセスが備わるようです。
こちらが新たなWTCの中心的存在となる
『One World Trade Center(1ワールドトレードセンター)』。
2014年11月3日に開業し、2015年5月に100~102階の展望台オープンと
ますます注目を集める観光スポットになっています。
青い空を映すガラス張りのビルは104階建て!
高さはアメリカの独立した年に因んで1776ft(約541m)と全米一を誇ります。
空高く突き抜けるように聳え立つその姿は、
NYの復活を力強く宣言しているように感じられます。
グラウンドゼロに建設された
『National September 11 Memorial & Museum』は、
テロの犠牲者の冥福を祈ると同時に
犠牲者のことを忘れないために造られた国営のメモリアルパーク。
アメリカ同時多発テロだけでなく、
1993年2月26日のWTC爆破事件犠牲者も共に慰霊する場でもあります。
400本以上の木々に囲まれた2つの巨大プールモニュメントは、
1WTC(ノースタワー)と2WTC(サウスタワー)があった場所に造られ、
同時多発テロから10年となる
2011年9月11日にメモリアルがオープン(一般公開は翌日から)。
2014年5月には地下に造られたミュージアムが完成しました。
崩壊したタワーと同じ四角形の巨大モニュメントには、
「ノースプール」「サウスプール」という名が付いており、
縁から出ている細い1本の水が複数集まって
滝のようにリフレクティングプールに注がれ、
それがさらに中央の凹みの中に流れ落ちて行きます。
世界中の人々の心に強い衝撃を与えたアメリカ同時多発テロ。
水の流れる音が響き渡る中、
訪れた人々が皆、静かにモニュメントを見つめる姿が印象に残ります。
2001年9月11日及び1993年2月26日のテロで犠牲となったのは2983名。
犠牲になった日時や場所で分けられ、
プール欄干のブロンズ部分に一人ずつのお名前が刻まれています。
崩壊したパストレインのワールドトレードセンター駅は、
新たな交通拠点『World Trade Center Transportation Hub』として建設中。
奇抜なデザインは、
スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ氏によるもので、
建築費用が当初予算の倍となる40億ドルまで跳ね上がったことなどから、
完成までにかなりの年月がかかっているそうです。
ちなみに全米一の高さを誇るWTC1の建築費用が38億ドル!
それを上回る駅とはどんな感じなのか? とても興味があります。
WTCの南側、通りを挟んだ斜向かいにある
『9/11 Tribute Center(9/11トリビュートセンター)』は、
9/11ファミリーアソシエーションが設立した施設。
展示やプログラム、ウォーキングツアーを行っていて、
同時多発テロを体験した人や遺族と
実情を知りたいと思う人とを繋ぐ場となっています。
9/11トリビュートセンター右隣の『FDNY Engine 10 / Ladder 10』は、
崩壊したツインタワーに最も近い消防署になります。
同時多発テロで殉職した消防士は343名。
グラウンドゼロの英雄たちを称えたブロンズのレリーフ、
『FDNY Memorial Wall(1.8m×17m)』が建物脇の壁に飾られています。
また、正面のシャッター一面に描かれた星条旗は、
アメリカ国民の強い愛国心を表しているように見えます。
http://www.911memorial.org/ http://tributewtc.org/